担当弁護士からのご挨拶Lawyer

大分共同相続フォーラムを担当する弁護士の根岸秀世です。
私は、もともと労働事件、特に労災事件や建築関係の事件を多く手掛けていましたが、ここ数年気が付くと相続事件の相談が非常に増えていました。
相続関係の事件には、事前に相談してくれていればと思うケースが二つあります。

一つは、いったん調停や裁判まで行くと、親族の関係をずたずたに破壊してしまうケースです。
それまで仲が良かった兄弟がお互いを罵りあい、法事にも顔を出さないという関係になってしまうことがとても多いのです。
もちろん、そうなっても仕方のないケースもあります。親を囲い込んでいる兄弟の一人が親の財産を使い込んだり、自分だけ有利な遺言書を書かせてそれを他の兄弟に秘匿したりというケースでは、ある意味親の死後に兄弟仲が悪くなることは覚悟の上でしょう。ですが、親としては善意でしたことで、配慮が足りなかったために相続が「争族」になってしまうケースも多々あります。
例えば、兄弟のうち親と同居している二男が親の面倒をよく見たので遺言書で財産を多く残したら、その親の「二男の嫁が私を邪険にして」といった愚痴を聞かされていた他の兄弟が、母がそんな遺言書を書くはずがないと言い出すようなケースです。
こういう場合、親が事前に専門家に相談して、例えば遺言書の「付言」という部分を上手に使って自分の気持ちを伝えるなどしておけば、ここまでの争いにはならなかったのにと思わないではいられません。

もう一つは、相続についての知識がないために、共同相続人の中で声の大きい者や悪知恵の働く人だけが遺産を独り占めしてしまうケースです。
とりあえずこれに判をついてくれと言われて内容を説明もしないで遺産分割協議書に判を押させるようなケースが典型です。これも事前に専門家に相談すれば防止できたのにと考えてしまいます。

弁護士自身はそうは思っていないのですが、一般の人が弁護士に相談するというのはかなり敷居が高いことのようです。そこで、相続について気楽にお問合せいただける無料電話ガイダンスを実施することにしました。
「こんなこと聞いてもいいんだろうか？」と思うようなことでも気軽にお問い合わせください。
ただし、電話でのガイダンスですので、内容には限界があります。 時間も１回10分～15分程度とさせてください。 お問い合わせの内容次第では即答できない場合もあります。例えば、登記が絡む問題では提携する司法書士に確認してからお答えすることもあります。
私が多忙で事務所にいない場合は、お電話いただいても対応が遅れることもあります。 これらの点はご容赦ください。

大分共同法律事務所　弁護士　根岸秀世